華氏[語句情報] »
華氏
「華氏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
華氏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
脂肪を持っているとみえ、この地下の国の温度は比較的低いのにもかかわらず、(平均|
華氏《かっし》五十度前後です。)着物というものを知らずにいるのです。もちろんどの....
「弓町より」より 著者:石川啄木
と氷に埋もれて、川さえおおかた姿を隠した北海道を西から東に横断して、着てみると、
華氏《かし》零下二十―三十度という空気も凍《いて》たような朝が毎日続いた。氷った....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
どの異常な変動を生じています。すなわち、湿度は九十五パーセント近くに昇り、温度は
華氏で十五度も急降しているではありませんか。これは濡れた衣服を着た人間が、この計....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
せん。室堂にはだいぶ雪が入っていますが、筵や、薪がたくさんありますし、温度も最低
華氏二十六度くらいで大して寒くはありませんでした。連峰の尾根は雪が消えて全く真夏....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
のためにはいかなる辛抱も楽しと思いて、われを捨てて姑に事えぬ。 流汗を揮いつつ
華氏九十九度の香港より申し上げ候。佐世保抜錨までは先便すでに申し上げ置きたる通り....
「夏」より 著者:寺田寅彦
一 デパートの夏の午後 街路のアスファルトの表面の温度が
華氏の百度を越すような日の午後に大百貨店の中を歩いていると、私はドビュシーの「フ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
。――わたしの心は、しばしば甚だ重苦しい状態にあることを――。 きょうの温度は
華氏十九度、微風あり。しかも不利なる方向より吹く。船長は非常に機嫌がいい。彼はま....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
、第一に強烈な弧灯より出ずる紫外光線、第二には根より幹に不断に通う電気、第三には
華氏七十ないし八十度において適当の湿度と炭酸瓦斯の供給、第四には理想的の窒素肥料....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
こう暑くなっては、科学者もしぶしぶと実験室から匍い出さずにはいられない。気温が
華氏八十度を越えると脳細胞中の電子の運動がすこし変態性を帯びて来るそうだ。そんな....
「自殺か他殺か」より 著者:小酒井不木
鏡を見ていた顔をあげて私に言いました。七月になってから急に暑さが増して、二三日は
華氏九十度近くに達しましたから、俊夫君が、このような嘆声を発するのも無理はありま....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
も六万年来の暑さだとは言わなかった。中央気象台の報告によると、ある日の最高温度は
華氏百二十度であった。摂氏でなくて幸福である。「中央気象台の天気予報は決して信用....
「謎の女」より 著者:平林初之輔
駅つづきの高架線には、列車がしょっちゅう行ったり来たりしていた。 室内の温度は
華氏八十度に近く、龍之介は毛糸のシャツを着ていたので、肌がじっとり汗ばんだ。 「....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
の所属だから、剣ヶ峰というておく。忘れていた晴雨計を見ると、約二千六百五十米突、
華氏五十六度。 七 東穂高岳 六時、朝食を済し、右手の磧につき、最近の....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
程寒いけれども日本の北海道よりは楽であるです。夜は氷点以下に降りますけれども昼は
華氏の四十度あるいは五十度位の間にあるです。夏は八十度以上に越したことはない。で....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
あり。シナ人中には、本国の革命軍の応接かつ慰問のために帰航するもの七名あり。梁振
華氏その長たり。当日午後六時出港。月明らかに風清くして、熱帯にあるを覚えず。いま....