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「華胥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

華胥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惰眠洞妄語」より 著者:辻潤
ても『春と修羅』とを携えることを必ず忘れはしないだろう。 夏になると私は好んで華胥《かしょ》の国に散歩する。南華真経を枕として伯昏夢人や、列禦寇の輩と相往来し....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ロリとなれば、軒の風鈴に緑を吹き来る風の音|喧からず、そのチリチリに誘われてツイ華胥の国に遊び去る、周荘が胡蝶の夢も殊の外に安らかで、醒めぎわの現なしにも愛らし....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
く分らんが、床に入って、可心持に、すっと足を伸す、背が浮いて、他愛なくこう、その華胥の国とか云う、そこへだ――引入れられそうになると、何の樹か知らないが、萌黄色....
P丘の殺人事件」より 著者:松本泰
は緑色のブラウスを着た甲斐甲斐しいビアトレスの姿になった。 坂口は軈《やが》て華胥《ねむり》の国に落ちて了った。 翌朝彼が目を醒したのは、九時を過ぎていた。....