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萋
「萋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
萋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
崔※《さいこう》の詩に「晴川歴歴《せいせんれきれき》漢陽樹《かんようじゅ》 芳草
萋萋《ほうそうせいせい》鸚鵡洲《おうむしゅう》」と歌われたことのある風景ですよ。....
「竹青」より 著者:太宰治
かに沈んで眠っているのが見えて来た。近づくにつれて、晴川歴々たり漢陽の樹、芳草|
萋々たり鸚鵡の洲、対岸には黄鶴楼の聳えるあり、長江をへだてて晴川閣と何事か昔を語....
「P丘の殺人事件」より 著者:松本泰
それで終りを告げた。コルトンの死骸の横っていた共同椅子の辺には、青草が知らず顔に
萋々《せいせい》と伸びている。倫敦は軈て芳香《かおり》高い薔薇の咲く頃となった。 (「秘密探偵雑誌」一九二三年五月号)....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
う》との間に甲武鉄道《こうぶてつどう》の線路を堺《さかい》にして荒草《こうそう》
萋々《せいせい》たる火避地《ひよけち》がある。初夏の夕暮私は四谷通の髪結床《かみ....
「向嶋」より 著者:永井荷風
およそ水村の風光初夏の時節に至って最佳なる所以《ゆえん》のものは、依々たる楊柳と
萋々《せいせい》たる蒹葭《けんか》とのあるがためであろう。往時隅田川の沿岸に柳と....