萌え出づ[語句情報] » 萌え出づ

「萌え出づ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

萌え出づの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮動する地価」より 著者:黒島伝治
けると、五月の山ほど若々しい、快よい、香り高いところはない。朽ちた古い柴の葉と、萌え出づる新しい栗や、樫や、蝋燭のような松の芽が、醋く、苦く、ぷん/\かおる。朝....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
へたまへり。爾※を大にうるほし、畝をたひらにし、白雨にてこれをやはらかにし、その萌え出づるを祝し、また恩恵をもて年の冕弁としたまへり。爾の途には膏したゝれり。そ....
獄中消息」より 著者:大杉栄
本と宗教との老耄衰弱し行くさまと、またその荒廃の跡に自由と労働と科学の新生命との萌え出づるさまを並び描いて、そして近世史の進化の道が明らかに無政府共産主義にある....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の度が薄らぐのである。 巻第八 ○ 石激る垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも 〔巻八・一四一八〕 志貴皇子 志貴皇子の懽の御歌....