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萱野
「萱野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
萱野の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
学四、五年のころ、姉は女学校、夏と冬と、年に二回の休暇にて帰省のとき、姉の友人、
萱野《かやの》さんという眼鏡かけて小柄、中肉の女学生が、よく姉につれられて、遊び....
「虚構の春」より 著者:太宰治
など見ながら保養するのも一得ではないかと思います。いずれは仕事に区切りがついたら
萱野君といっしょに訪ねたいと思います。しばらく会わないので
萱野君の様子はわからな....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
野や向島《むこうじま》は駄目だが荒川《あらかわ》は今が盛《さかり》だよ。荒川から
萱野《かやの》へ行って桜草を取って王子へ廻って汽車で帰ってくる」 「いつ」と糸子....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
葺料にして長もちするので、小麦からの一束五厘に対し、萱は一銭も其上もする。そこで
萱野を仕立てゝ置く家もある。然し東京がます/\西へ寄って来るので、
萱野も雑木山も....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
ときには身のいましめとして憶《おも》いだすがよかろう、その方らのいただくお武頭の
萱野弥五郎は、こともあろうに擒《とりこ》になりおった、続く面々は総退却、右往左往....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、人を蝮が咬まば茅に告げて蛇の身に立たしむるぞと脅した歌の心でなかろうか。神代に
萱野《かやの》姫など茅を神とした例もあれば、もと茅を山立姫というに、それより茅中....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
縁を開いた。永井荷風氏が褒め、新しい「白樺」の人たち、武者小路、柳、志賀、里見、
萱野の諸君までがロダン号の巻頭に寄せ書して、あれを読んで片恋の身に相成候とか何と....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
いなら、栽えなくとも自然に生える。しかしそれを苅りあつめて一軒の屋根を葺くには、
萱野というものが近くになければならぬ。大きな家ならば、五年三年の前から心がけて苅....