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「落し胤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

落し胤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
何とされた!」 「妻はのうてもわしとて男でござりますわい。若い時に粗相をしてな。落し胤じゃ、落し胤じゃ。――伜よ。参ろうぞい」 飛んだ落し胤の主水之介が、また....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、もしそれが事実なら、チョビ安は自分の甥《おい》。 「安ッ! 貴様は柳生対馬守の落し胤《だね》でもあるのか。えらいことになったものだな」 と呆然《ぼうぜん》た....
囚われ人」より 著者:豊島与志雄
ら離さなかったよ。若い時から女道楽で、老いてますます盛んな方だった。どこやらに、落し胤も幾人かある筈だ。そんなだから、したがって懶け者で、まとまった仕事をしたこ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
てぼくはいった。「どうです、この娘の顔は」「おうほんとにいい顔ですな」「平安朝の落し胤ですよ、きっとそうです」ぼくの空想ではなくそういうものはこの土地に遺ってい....
野槌の百」より 著者:吉川英治
るい浪人の子かと思っていたら、甲州でちょっとべい世話になった、身分のあるお武家の落し胤だそうだ」 「道理で」 と、おしげは、百のいうことをそのまま、何もかも、....