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落ち鮎
「落ち鮎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落ち鮎の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石亀のこと」より 著者:佐藤垢石
沢でも、鰺や※の肉、シラスの頭などで、初秋の鮎の餌釣りを試みたことがある。昨年、
落ち鮎の餌釣りの本場である四国の土佐へ釣りの旅をしたのであるが、まだ新荘川も、物....
「季節の味」より 著者:佐藤垢石
ている時である。 また鮎も、九月下旬から十月へかけて最も漁獲が沢山ある。これを
落ち鮎、鯖鮎、芋殻鮎などといって、奥山から渓水と共に流れきたった落葉と共に、簗へ....
「香気の尊さ」より 著者:佐藤垢石
尊ぶ腸を棄てては鮎を理解しないも甚だしい。また頭と骨にも特別な香気がある。これは
落ち鮎頃のかたくなったのでは口にできないが、七、八月のまだ柔らかい頃には、頭も骨....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
の二度、南紀新宮の奥、瀞八丁の下手を流れる熊野川へ、鮎を訪ねて旅して行った。秋の
落ち鮎には、さらにも一度この熊野川へ志し、昭和十五年の竿納めとしようと思っていた....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
川へ釣りの旅を志したのであった。しかし、この山国の渓流はもう水が冷えきって、鮎は
落ち鮎となり下流に下って、瀬見温泉あたりに姿をとどめなかったのである。とはいえ、....