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落丁
「落丁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落丁の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である。
又
人生は
落丁の多い書物に似ている。一部を成すとは称し難い。しかし兎《と》に角《かく》一部....
「猿面冠者」より 著者:太宰治
硝子越しに見えるゆがんだ影法師である。殊に主人公の思いあがった奇々怪々の言動は、
落丁の多いエンサイクロペジアと全く似ている。この小説の主人公は、あしたにはゲエテ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
いよいよ老耄した私は、焼け残った本を少しずつ持って、あちこち流転を続けています。
落丁本 小石川の白山神社の坂を下りて登った処は本郷で、その辺を白山|上といいま....