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落入る
「落入る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落入るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
マスクも懸けないで、それと同じことをやったなら、彼もこの坊主頭の男と、同じ運命に
落入る筈だった。それは、手紙の発信人「狼」という人物の、目論んだ恐ろしい計画に外....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
ジャムカ》 何いっ――! また一刀を浴びせる。合爾合《カルカ》はにっこり笑って
落入る。札木合《ジャムカ》は呆然と妻の屍を見下ろして立つ時、遠く進軍|喇叭《らっ....
「火星探険」より 著者:海野十三
て、 「これはなかなかの重態だ。ここに置いたのではうまく手当が出来なくて、危篤に
落入るかもしれない。これはどうしても、サムナー博士の居られる本館病院へ送りつけな....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
しまった!(と鎌を捩取る。) 百合 晃さん――御無事で――晃さん。(とがっくり
落入る。) 一同|色沮みて茫然たり。 晃 一人は遣らん! 茨の道は負って通る。冥....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
、なあ。 これならば立退くであろう、と思うと、ああ、埒あかぬ。客僧、御身が仮に
落入るのを見る、と涙を流して、共に死のうと決心した。 葛籠に秘め置く、守刀をキ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。衣川《ころもがは》は和泉《いづみ》ヶ城《じやう》をめぐりて、高館の下にて大河に
落入る。康衡《やすひら》が旧跡は衣ヶ関を隔てて、南部口をさし堅め夷《えびす》をふ....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
んとなった。 「お母さん!」と啓介は低い声で囁くように云った。眼をつぶっていた。
落入るような沈黙が続いた。雅子はやがて、小さなハンケチを取出して、眼を拭いた。そ....