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「落城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

落城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
ように顫《ふる》えながらそこにべったりと坐ってしまった。 元和《げんな》の大坂落城から僅か十年あまりで、血の匂いに馴れている侍は、自分の前に横たわっている敵の....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ど老人の云った通り、この長い話を終るあいだに、躑躅見物の女連は帰って来なかった。落城の譜 一 「置いてけ堀」の話が一席すんでも、女たちはまだ帰らな....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
、越後の長岡城が西軍のために落された時、根津も江戸を脱走して城方に加わっていた。落城の前日、彼は一緒に脱走して来た友達に語った。 「ゆうべは不思議な夢をみたよ。....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
|康の九代を伝えて、十代目の忠義でほろびたのである。それは元和元年、すなわち大坂落城の年の夏で、かの大久保|相模守の姻戚関係から滅亡の禍いをまねいたのであると伝....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
、永禄十一年四月だから、生れていたかどうか、多分まだ腹の中にいたのである。すると落城のドサクサまぎれに、流産したかも知れないし、淀君など云うものは、生れて来なか....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
年の後である。※の城は石季龍の軍に囲まれて破られ、毛宝は予州を捨てて走った。その落城の際に、城中の者の多数は江に飛び込んで死んだ。かの軍士も鎧を着て、刀を持った....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
行動に出たかは、歴史や口碑の上ではあまり明らかでないが、彼女自身の通信によれば、落城後間もなく病にかかり、油壺の南岸、浜磯の仮寓でさびしく帰幽したらしいのであり....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
喜平次も必死に防戦したそうだが、何分にも衆寡敵せずというわけで、四、五日の後には落城して、喜平次秋忠は敵に生捕られて殺されたともいい、姿をかえて本国の土佐へ落ち....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
忍んでも、土中の室には必らず響く。まァ安心して聴くが好い」 真堀洞斎は実に大阪落城者の一人で有った。しかも真田幸村の部下で、堀江錦之丞と云い、幸村の子|大助と....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
よそ三百年、ほとんど絶え間なしに打ちつづいた日本国じゅうの争乱も、元和元年の大坂落城を最後としてひとまず静謐に帰したが、寛永十四年の冬から十五年の春にかけて、九....
雪柳」より 著者:泉鏡花
害から蹉跌没落さ。ただ妻の容色を、台北の雪だ、「雪」だと称えられたのを思出にして落城さ。」 と、羽織を脱ぐと、縞の女衣の、振が紅い。ニヤリとしながら、 「お冬....
妖怪学」より 著者:井上円了
のギリシア征伐、ペロポネソス戦争、カエサルおよびポンペイウスの内乱、エルサレムの落城、アッティラの攻入のときに大|飢饉、大疫病あり。英国オリバー・クロムウェルの....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
陣諸家記録」、二番目は「伊賀越道中双六」の岡崎と仇討であった。一番目は在来の大阪落城を桜痴居士が改作したもので、団十郎の宮内の局と新蔵の木村重成、この母子の別れ....
温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
後の長岡城が西軍のために攻め落された時、根津も江戸を脱走して城方に加わっていた。落城の前日、彼は一緒に脱走して来た友達に語った。 「ゆうべは不思議な夢をみたよ。....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
って来ます。 「おあん物語」という古書があります。家康の軍勢に大垣城が取囲まれ、落城する砌の実状を、そのとき城中にあった、おあんという女の想い出話の記録でありま....