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落後
「落後〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落後の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
ようになった。 けれども敗戦前まで、ぼくは始めには政治意識が強すぎ、政治から脱
落後は自意識が烈しすぎて、本当に心と肉体の一致するような恋の経験を持てなかった。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
け止めるのが商売で、それを「網受け」と申します。 「織田|平《たひら》ノ信長没
落後、家臣|鳥屋尾《とりやを》左京ト申ス者、当所ニ来住ス。傍輩《はうばい》ノ浪人....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ナポレオン伝」などをみても、それを書いた動機がやはり一つの気力で、ナポレオンの没
落後、パリの社交界人が、ナポレオンとさえ言わず、ムッシュウボナパルトと言って、極....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れ、再び演壇に立ち上がる(訳者注 彼はウーゴモンに負傷したがその後ナポレオンの没
落後代議士として熱弁を振った)。かくのごとく進歩は振る舞う。その職工にとっては一....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
関車よりの墜落が彼の死因なることを確言し得るのみ、何故彼が墜落せしか、また彼の墜
落後機関車がいかになりしかについては全然推測の限りにあらざる次第なり云々。』 ....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
古代エジプト王朝発祥の地としてメムフィスの名で長い間知られ、次に、エジプト王朝没
落後(二)バビロンの名でローマ帝政時代の遺跡を留め、初期キリスト教の流布に貢献す....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
気の手前、泣言もいえぬという有様であった。 しかしその赤字は停戦となって物価急
落後の一年間に、だいたい補充することが出来た。それは前にも言ったように、中村屋は....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
諸君はどうかこの三点に注意し、希望を持って着々進まれるよう、私はこの中から一人の
落後者も出ないことを祈るものであります。 「勘定合って銭足らず」ということがある....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
〇三年に第一版を出し、第二版は執政政府の検閲に基き発売を禁止せられ、第一帝国の転
落後にしか公にせられなかったが、それは「経済学概論、または富が形成せられ、分配せ....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
年三十歳の時にミラーノ公に仕えて、銅像の設計、壁画の描写等をしたが、ミラーノの陥
落後にはフランスにおもむき、国王の知遇を受けた。 ダ・ヴィンチは幾何学を実際に....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
福次郎、いずれも石橋家が焼けた後は、山を降って一時ここで働いていた。が、石橋家没
落後、水の尾村有となった柳沼の水番に雇われて、六蔵だけは、再び山へ戻ってここにい....
「父の葬式」より 著者:葛西善蔵
車に乗ってお盆の墓参りに来たものだが、その後は一度も訪ねてなかった。父も不幸な没
落後三十年ぶりで、生れ故郷の土に眠むるべく、はるばると送られてきたのだった。途中....
「硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
るくらいである。英国の新聞は、この霧の人工消散に関する記事を、伯林《ベルリン》陥
落後二カ月、即ち昨年の夏の初めに発表した。原理は石油を完全燃焼させて、その熱気を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
。」 「日本いい。赤わるい、おそろし。」 これは私も今度聞いたが、バルチザン滅
落後も北樺太の赤派は極端に不良で、白系の良民に対して脅迫掠奪残虐至らざるなしとい....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
る。彼らの住所は京都九条のうち、信濃小路猪熊の西にあった。後年九条のエタ(この村
落後に退転す)として知られたものは、あるいはこの散所法師の後裔ではなかろうかと推....