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「落想〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

落想の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
里芋の芽と不動の目」より 著者:森鴎外
かりではないよ。己の処へは己の思付を貰いに来る奴が沢山あるのだ。むつかしく云えば落想とでも云うのかなあ。独逸語なら Einfaelle ※とでも云うのだろう。し....
田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
考えている。もっともそれは先生だけの考えかも知れない。文人は年を取るにしたがって落想が鈍くなる。これは閲歴の爛熟したものの免れないところである。そこで時々想像力....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
学(従って又観念論)をこう規定することは、唯物論の歴史に於ては決して新しい着想や落想ではない。人も知る通り、資本論に於けるマルクスの有名な短い言葉の内に、すでに....
科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
ることを知らねばならぬ。この労作の蓄積とその方向とを無視して、徒らに、思い思いの落想のように、日本文化のあれこれの探究(?)を揚言することは、刺戟としての意味は....
近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
今は正道を踏んだ日本画家としても有名である。 が、これは偶然ではない。漫画には落想の滑稽な漫画がある。画そのものの滑稽な漫画がある。或は二者を兼ねた漫画がある....
世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
ってから、月日が立つと共に、深くなって来る。どんなに面白い女か、どんな途方もない落想のある女かと云うことが、段々知れて来るのである。貴族仲間の禁物は退屈と云うも....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
すものだと苦笑にたえない。週刊との執筆契約は、終戦直後のことだし、「新・平家」の落想とて、つい近ごろの機会主義な外国の都合だの、日本政府の日和見から出たケチくさ....