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落月
「落月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落月の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
見出だされるのだと思う。 例えば、 坪内逍遥氏の「桐一葉」、或は「沓手鳥孤城
落月《ほととぎすこじょうのらくげつ》」とか、 その他、 真山青果氏の維新物の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
憐れむべし春半《しゆんぱん》家に還らず 江水春を流して去つて尽きんと欲す 江潭
落月《かうたんらくげつ》また西に斜めなり 斜月沈々として海霧《かいむ》に蔵《かく....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
の上から見下ろしておもいをはせれば、楓橋の夜泊、寒山寺の鐘啻ひびきわたるところ「
落月鳴烏霜満天……」の詩が生まれたのも宣なるかなと思ったが、この辺の景色がいい。....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、絶えず指導的の論評を試みていたばかりか、みずから進んでかの「桐一葉」や、「孤城
落月」や、「牧の方」などの史劇を発表した。これらの諸作はすこぶる世間の注意をひい....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
家の門人の業をつぎて明治に及べるもの尠《すくな》からず。余は宛《さなが》ら夜半の
落月を見るが如き感慨を以て明治における衰滅期の浮世絵に接せんとす。 一立斎《い....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
の大あたまにも似たるかなかまくら道《みち》に出戸《でと》の蛍《ほたる》は ※田
落月 しら露のむすべる霜のをくてよりわせ田《だ》にはやく落《おつ》る月影 平....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
の試演を催す。土肥春曙、東儀鉄笛、水口薇陽ら出演。狂言は新作の「妹背山」と「孤城
落月」の糒蔵。 ○三月十一日、四代目岩井松之助、北海道の旅興行中に死す、四十九歳....