落選[語句情報] » 落選

「落選〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

落選の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
しりと置かれてビクとも動かない。もし仮に審査員のうちにあるやましい心から、これを落選させようとたくらむ者があったとしても、それは気合いが許さないであろう。また反....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
なかったが、万事の苦しまぎれから私はそれを文展へまで運んでみたものだった。そして落選したことがあった。石の宝殿は私の情けない記念塔でもあるのだ。私はその山だけは....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の同門だったのですが、官展の出品で当選を争った際に、胎龍は卑怯な暗躍をして、父を落選させ自分が当選しました。父はそれを気に病んでから発狂し、一生を癲狂院で終って....
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
社長が代議士に当選すれば言うまでもなく代議士ではないか。 マーケット座の社長は落選したが、これに類する社長が代議士に当選したのは今までに例の多いことであり、選....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
的に偉い政治家でも、人気商売であるから、額面通りにいかない。ちょッとした悪評で、落選する危険は総理大臣たりとも有るのだから、仕方がない。 しかし、選挙対策とし....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
い、という一事であった。どんな理論を述べあって、これらの謎々の絵を入選させたり、落選させたりするか。イヤ、そこは教祖ぞろいのことであるから、黙々と微笑して膝をう....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
後年「無線と実験」で乞われるままに、これを誌上に送ったが、いくぶん手を入れ、また落選作と分っては極りがわるいので題名を『壊れたバリコン』と変えた次第であるが、今....
この握りめし」より 著者:岸田国士
グループに属しておいでゝすか」 「僕は、まつたく無所属、展覧会へは何処へ出しても落選。個展を二度やりました。絵は一枚も売れませんでした」 「失礼ですが、やはり、....
終戦前後」より 著者:織田作之助
くための貯金」だとか、相変らずのビラが貼ってあった。私は何となく選挙の終った日、落選者の選挙演説会の立看板が未だに取り除かれずに立っている、あの皮肉な光景を想い....
春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
大隈にも出席して貰って、ほかで盛んな演説会を開いた。だが、不幸にも三木はこのとき落選したのだ。 まことに、不思議な話だ。頼母木桂吉が東京市長になって去ると、三....
入れ札」より 著者:菊池寛
方へ落ちて行った。 九郎助は、忠次と別れるとき、目礼したままじっと考えていた。落選した失望よりも、自分の浅ましさが、ヒシヒシ骨身に徹えた。札が、二三人に蒐まっ....
土田さんの芸術」より 著者:上村松園
その中に珍しく〈孟宗竹〉があった。これは向日町辺に写生に通ったりしたものだったが落選したと聞いた。〈春山霞壮夫〉と題した作は古事記か何かにある神話で、珍しく時代....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
氏の十回に続き、私と片山氏が八回で古い方に数えられる。衆議院は十回立候補して二回落選、東京市会議員は四回立候補して二回当選、都会議員当選一回というわけで、立候補....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
うのをやり、二六新聞と張り合って、ひどいけんかをしたものである。代議士になるとて落選した時は、二六が大喜びで、天狗の鼻の折れたのを描き「勿驚落選の親玉」というポ....