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葉山
「葉山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
葉山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
の分捕《ぶんど》り品《ひん》として、木部は葉子一人のものとなった。
木部はすぐ
葉山《はやま》に小さな隠れ家《が》のような家を見つけ出して、二人はむつまじくそこ....
「或る女」より 著者:有島武郎
て台所で働きながらややともすると内所《ないしょ》で鼻をすすっていた。
そこには
葉山で木部孤※と同棲《どうせい》していた時に使った調度が今だに古びを帯びて保存さ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ほど、二ぜんもり込みだけに汁がぽっちり、饂飩は白く乾いていた。 この旅館が、秋
葉山三尺坊が、飯綱権現へ、客を、たちものにしたところへ打撞ったのであろう、泣くよ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
船長」六枚 “エホン”の「そら とぶ こうきち」の七枚 計百二十四枚。 ◯双
葉山、呉清源のついている璽光様、金沢にてあげられる。 ◯佑さん病気なおりて本日よ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
を割ってしまえば何でもないことであるだろうが、それはほかでもない、神近の怨霊だ。
葉山の日蔭の茶屋の一番奥の二階で、夜の三時頃、眠っている僕の咽喉を刺して、今にも....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
っと厄介だ。 去年の夏日本から追放されたロシア人のコズロフが、その前年ひそかに
葉山の家から僕の鎌倉の家に逃げて来て、そしてそこからさらに神戸へ逃げて行った時に....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
じょ、じょうだんいっちゃこまるよ。先生もさっきいったじゃないか。力にかけては、双
葉山でも大辻にはかなわないとね」 「あんなことをいってらあ。やっぱり双
葉山の方が....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
。――(一同、手はつながず、少しずつ間をおき、ぐるりと輪になりて唄う。) 青山、
葉山、羽黒の権現さん あとさき言わずに、中はくぼんだ、おかまの神さん 唄いつつ、....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
くれ野くれ行ったれば………… 一 三浦の大崩壊を、魔所だと云う。
葉山一帯の海岸を屏風で劃った、桜山の裾が、見も馴れぬ獣のごとく、洋へ躍込んだ、一....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
飛んでるうちに思い出したは優秀船竜田丸内の会話であった。 汽船狸丸の筆者|
葉山嘉樹君にいわしむれば、お椀をふせたようなあごひげのある船長伊藤駿児君、それは....
「三人の師」より 著者:上村松園
。 ほうぼうで演説をしたりして気焔をあげていたが、そのうち笈を負うて上京し、紅
葉山人などと交友し、俳画で以て名をあげた。本の装幀もうまかった。 私をスケッチ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
子に移りきたりて、童子は自然に周囲のものとともに躍り上がるに至るという。 青山、
葉山、羽黒の権現ならびに豊川大明神、あとさきは言わずに中はくぼんだお釜の神様 ....
「寺町」より 著者:岩本素白
われ、悲しい人事ではあるが、微笑まれもしたのである。この時私はふと何年か昔に、紅
葉山人が自分の葬儀の折にこの駕籠を用いさせたことを思い出した。然しそれは万事に質....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ぎの親爺さんだが)は、岩戸町の電車通りに勇幸というお座敷天ぷら屋を出している。紅
葉山人に俳句を教わったとかで幽郊という号なんか持っているが、発句よりも天ぷらの方....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
ていた。 ひどく料理に凝る家で、殊に竜土会の時は凝り過ぎるという評があった。紅
葉山人のなくなった後だった。「紅
葉山人白骨」というのが献立にあるので、みんなが驚....