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「著者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

著者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
の歩みは今日よりももっと苦しかったであろう。彼は彼の夢みていたように何冊かの本の著者になった。しかし彼に与えられたものは畢竟落寞《ひっきょうらくばく》とした孤独....
伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
っている。 (二)「農家義人伝」、「本朝《ほんちょう》姑妄聴《こもうちょう》」(著者不明)等によれば、伝吉の剣法《けんぽう》を学んだ師匠は平井左門《ひらいさもん....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
いま。」 「おお、よく早く帰って来たな。」 この語《ことば》とともに、八犬伝の著者の皺《しわ》だらけな顔には、別人のような悦《よろこ》びが輝いた。 ....
河童」より 著者:芥川竜之介
(なにしろ河童の強敵に獺のいるなどということは「水虎考略《すいここうりゃく》」の著者はもちろん、「山島民譚集《さんとうみんたんしゅう》」の著者|柳田国男《やなぎ....
日光小品」より 著者:芥川竜之介
いたいわゆる公平無私にいくばくの価値があるかは私の久しい前からの疑問である。単に著者の個人性が明らかに印象せられたというに止まりはしないだろうか。 私は年長の....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
業した本間《ほんま》さんの話である。本間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。僕は昨年の冬鎌倉へ転居する、丁度一....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
と云う事実に、確かな証明を与えて居ります。そのほか、「幽霊の性質に関する探究」の著者が挙げて居りますカムパアランドのカアクリントン教会区で、七歳の少女がその父の....
星座」より 著者:有島武郎
《エイド》”とだけ書いてあった。 「倫理学の問題でも取りあつかったものかい」 「著者は Prince P. Kropotkin という人で……」 「何、クロポト....
クララの出家」より 著者:有島武郎
きめかした。同時にクララは何物よりもこの不思議な力を恐れた。 その時分クララは著者の知れないある古い書物の中に下のような文句を見出した。 「肉に溺れんとするも....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ったらしいと思われることがある。紀元前五世紀の人でアレキサンドリア出のギリシアの著者アキレス・タティオス(Achilles Tatios)の記したところによると....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
人達の為に―― 淺野和三郎 本篇を集成したるものは私でありますが、私自身をその著者というのは当らない。私はただ入神中のT女の口から発せらるる言葉を側で筆録し、....
歯車」より 著者:芥川竜之介
いるうちにだんだん病的な破壊慾を感じ、堯舜を架空の人物にしたのは勿論、「春秋」の著者もずっと後の漢代の人だったことを話し出した。するとこの漢学者は露骨に不快な表....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
に限りしを記憶す。僕はこの論戦より僕の論法を発明したり。聞説す、かのガリヴァアの著者は未だ論理学には熟せざるも、議論は難からずと傲語せしと。思うにスヰフトも親友....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を味った人であることが必要であると同時に多少文才のあることを要する。悲しいかな、著者は自ら顧みて、決してこの二つの条件を備えておるとは思わない。ただ最初の試みを....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
文の色盲検査表を出版しておりました半田屋書店に頼みまして、印刷部数の一割を無償で著者に提供するという条件で六百部印刷をしてその六十部をもらい受け、更に三十部自弁....