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「著聞集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

著聞集の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
は、一本の白い百合《ゆり》の花が、不思議にも水々しく咲き出ていた。 これが長崎著聞集《ながさきちょもんしゅう》、公教遺事《こうきょういじ》、瓊浦把燭談《けいほ....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
あったから、古く保食神即ち稲荷なども勧請してあったかも知れぬ。ところが荼吉尼法は著聞集に、知定院殿が大権坊という奇験の僧によりて修したところ、夢中に狐の生尾を得....
十二支考」より 著者:南方熊楠
尤も千万だ。降って『因果物語』下巻五章に、僧が蛇となって銭を守る事二条あり。『新著聞集《しんちょもんじゅう》』十四篇には、京の富人溝へ飯を捨つるまでも乞食に施さ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
物の寸法は分に過ぎて、大に書きて候云々と言ったので、僧正理に伏したという(『古今著聞集』画図第十六)。この法師の意は、ありのままの寸法に書いては見所なき故、わざ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
る処を馬の川原毛から名を移して称うるのかと思えど、死人に質《ただ》し得ず。 『逸著聞集』など多くは土器《かわらけ》と書いたが、その義も解らず。ようやく頃日《この....
十二支考」より 著者:南方熊楠
猴腹を示し合掌せしにかかわらず打ち殺し、その祟《たた》りで煩い死んだと伝う(『新著聞集』報仇篇)。今年元日の『大正日々』紙に、越前の敦賀郡愛癸村字刀根の気比《け....
十二支考」より 著者:南方熊楠
巻三四四頁)。 鶏に係わる因果譚や報応譚は極めて多い。今ただ二、三を掲ぐ。『新著聞集』酬恩篇に、相馬家中の富田作兵衛二階に仮寝した夢に、美女来って只今我殺さる....
十二支考」より 著者:南方熊楠
る所もほぼ同前だが、これ犬の代りに猫としある。 熊楠いわく、馬文耕の『近世江都著聞集』四に、京町三浦の傾城《けいせい》薄雲|厠《かわや》へ往くごとに猫随い入る....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、呉帝|孫権《そんけん》真の蠅と思い指で弾《はじ》きにかかった類話もある(『古今著聞集』一六。『淵鑑類函』三二七)。拙い女絵を見てさえ叛反する人間はもとより、動....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
掘り返して見たら、黄色い水がだらだらと棺の内外に流れて始末におえなかったと、古今著聞集という本に書いてあるとやら。この穀屋の後家さんの屍体なんぞも土葬にすりゃそ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の字引を求めて来るつもりのを、ついして、机の上に持ち来たしたところを見ると「古今著聞集《ここんちょもんじゅう》」。 しかも、手に当った丁附《ちょうづけ》のかえ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
を一筋引き落して、急ぎ書きて、はしたもののをかしげなるして、追ひて奉る。 古今著聞集に、 宇治入道殿に侍ひける嬉しさといふはしたものを、顕輔卿|懸想せられたる....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ている。中世の相撲の用語として、「手をこふ」と謂ったのは挑むことであった。『古今著聞集』の第十五章には幾つか見えているが、その一二を挙げるならば時弘という男、「....
書物を愛する道」より 著者:柳田国男
は実は少なく、しかも飛び飛びには珍らしく又感が深いのである。話を集めた古事談とか著聞集とか沙石集とかいう類ですら、片端から誰にでも読ませてよいというものばかりで....
どら猫観察記」より 著者:柳田国男
りが来る毎にゴマメを貰うので、其声を覚えて居て真似て見たのであろうという。 新著聞集の中にも幾つか猫の人語した話を載せて居る。鼠を追掛けて居て梁を踏みはずし、....