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葛原
「葛原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
葛原の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
ほかにも。あるなれど。ままにしておけ。 ――
葛原勾当日記―― はしかき
葛原|勾当《こうとう》日記を、私に知ら....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
も見物するに至れり。従来かつて無かりし遊女町を西小路に起し、翌年更に是を富士原、
葛原に設け、それより栄国寺前、橘町、東懸所前、主水町、天王崎門前、幅下新道、南飴....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「恐れながら、家格の違いと仰せでござりまするが、あの伊太夫が家は、御承知の通り、
葛原親王《かつらはらしんのう》いらいの家柄と申すことでござりまする、それに権現様....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、何千年何百年というような立木であります。 「一品式部卿《いっぽんしきぶきょう》
葛原親王様《かつらはらしんのうさま》の時分からの馬大尽だ」 と馬商人がお君に言っ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
八四一)という具合に、「て」の入っているのが多い。 ○ 真
葛原なびく秋風吹くごとに阿太の大野の萩が花散る 〔巻十・二〇九六〕 作者不詳 「....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ので、多少の犠牲は覚悟の上で断然出訴したのであった。 その結果は、淀橋署長|黒
葛原氏の辞職となった。私もそれ以上の追及は気の毒と考えたので出訴を取り下げ、三十....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
俊雄は成仏延引し父が奥殿深く秘めおいたる虎の子をぽつりぽつり背負って出て皆この真
葛原下這いありくのら猫の児へ割歩を打ち大方出来たらしい噂の土地に立ったを小春お夏....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
のお袴の御仁(八郎を云う)、前にある黒い瓶じゃがの。それは東海道横浜にござった、
葛原(八郎の母方の姓)の妹娘の骨を入れて、――仲仙道上田にござる姉娘がの、去年供....
「インチキ鮎」より 著者:北大路魯山人
腹の男でもあったから、時に応じた考えから、大あゆばかりをたくさん取り寄せ、それを
葛原冷凍に預けて、出しては食わせ、出しては食わせていた。それにあゆの本当を知らぬ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ね、その妻子に病人の多いのを卜わせ、その禍いを除いたこともあり、また館陶の令、諸
葛原はわざわざ彼を招いて、衆臣とともに、彼の卜占の神凡を試したこともありました」....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 輿は町端れから、山蔭の小道へかかり、ほどなく仮粧坂の上へ出ていた。そこの
葛原ヶ岡には、白い幕を引いた死の座がもう風の中に出来ていて、矢来の竹がカラカラと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だから彼の本陣を仮粧坂とは称んでも、じっさいには仮粧坂まで進出できず、当夜まだ、
葛原ヶ|岡の西で形勢を見ていたものとおもわれる。 そこへ、左翼軍から、 「お味....