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「葛城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

葛城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
いく子さんに献ず 一 昔、大和《やまと》の国|葛城山《かつらぎやま》の麓に、髪長彦《かみながひこ》という若い木樵《きこり》が住....
富士」より 著者:岡本かの子
はその多くのこどもを西国の名だたる山に、ほぼ間配《まくば》りつけた。比叡、愛宕、葛城、鈴鹿、大江山――当時はその名さえ無かったのだが、便利のため後世の名で呼んで....
死者の書」より 著者:折口信夫
冴え返って張りきっている。この山の峰つづきに見えるのは、南に幾重ともなく重った、葛城の峰々である。伏越・櫛羅・小巨勢と段々高まって、果ては空の中につき入りそうに....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
度く不気味なのだった。彼は問に応じて、――夕食後の七時半から八時頃迄の間は、檀家葛城家の使者と会談し、それから同家に赴いて枕経を上げ、十時過ぎ帰宅したと云う旨を....
役者の一生」より 著者:折口信夫
、桜痴作の「侠客春雨傘」に出演した。この芝居は助六と同じことを吉原でする芝居で、葛城は福助、丁山というきゃんな遊女の役を源之助がした。この時のことを伊原青々園が....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
である。ただ、伝説だけの話では、なかったのである。此|聖生れは、大和葛上郡――北葛城郡――当麻村というが、委しくは首邑当麻を離るること、東北二里弱の狐井・五位堂....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
してやるという条件が利いて、娘は奇怪なる犯罪の事実を告白に及んだ。 娘は社家、葛城藤馬の長女で稲代というのであった。 神楽殿の舞姫として清浄なる役目を勤めて....
火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
本武尊も危うく駿河の焼津の野火で、屍体をまでも焼かれ給うべきところであった。また葛城|円の大臣は、黒彦皇子・眉輪王等とともに、雄略天皇の為に家ぐるみ焼かれてしま....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
が国では、仏教家が地主神を多く護法神として仰いでいる。修験道の元祖たる役行者が、葛城山で鬼神を使役したというのも、やはり一種の地主神を護法に使ったのであった。今....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
由がなければならぬ。 手長、足長については日本紀に面白い解釈がある。神武天皇が葛城の土蜘蛛を誅し給う条に、「土蜘蛛の人と為りや身短く手足長くで、その先祖は土雲....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
弓削氏と云い、先祖に大臣があったという国史の記事とは矛盾しているが如く見ゆるも、葛城王が母の姓を継いで橘諸兄となり、山背王が母の家を承けて藤原弟貞となった例を以....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
白浪 霞立つ末のまつやまほのぼのと波にはなるる横雲の空 白雲の絶間になびく青柳の葛城山に春風ぞ吹く このようなわけで、元来、新鮮な叙景の歌の生れてきたのが、三代....
古事記」より 著者:太安万侶
る。―― カムヌナカハミミの命(綏靖天皇《すいせいてんのう》)、大和の國の葛城《かずらき》の高岡の宮においでになつて天下をお治め遊ばされました。この天皇、....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
塔、起仏に御熱心にて、自ら七寺(四天王寺、法隆寺、中宮寺、橘寺、蜂丘寺、池後寺、葛城寺)を建立せられた外、諸国にも寺院の配在を奨励せられたのは、国家鎮護の役目と....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
ある。佐保川・初瀬川・寺川・飛鳥川などの諸流が合うて大和川が出来、それに富緒川・葛城川・龍田川・葛下川・石川などが合って、今の新大和川が出来た様なものである。し....