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葛城山
「葛城山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
葛城山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
いく子さんに献ず
一
昔、大和《やまと》の国|
葛城山《かつらぎやま》の麓に、髪長彦《かみながひこ》という若い木樵《きこり》が住....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
とを昔の言葉ではあきつと呼んでおりました。 そのつぎにはまた別のときに、大和の
葛城山へお上りになりました。そうすると、ふいに大きな大いのししが飛び出して来まし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゃあらしゃら カマキリ三枚 飛び飛んで 夕張丘《ゆうばりおか》へ蟇《がま》が出た
葛城山《かつらぎやま》へ虹《にじ》が出た 三枚草履がホーイホイ おっしゃらしゃら....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のお手紙を持って、宵闇に紛れてそっと小侍従は衛門督の所へ行った。 大臣は大和の
葛城山から呼んだ上手な評判のある修験者にこの晩は督の加持をさせようとしていた。祈....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
が国では、仏教家が地主神を多く護法神として仰いでいる。修験道の元祖たる役行者が、
葛城山で鬼神を使役したというのも、やはり一種の地主神を護法に使ったのであった。今....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
白浪 霞立つ末のまつやまほのぼのと波にはなるる横雲の空 白雲の絶間になびく青柳の
葛城山に春風ぞ吹く このようなわけで、元来、新鮮な叙景の歌の生れてきたのが、三代....
「古事記」より 著者:太安万侶
島《あきづしま》というのだ。 その時からして、その野をアキヅ野というのです。
葛城山 ――
葛城山に關する物語二篇。―― また或る時、天皇が
葛城山の上....
「神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
始めの一週間には種種な不思議なことがあった。 八月の六日になって、河野は大和の
葛城山へ登ってその頂上で修練を始めた。草の上に安坐趺跏して、己の精神を幽玄微妙の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
海抜四千尺から、前面の石川平野、大和川、住吉、堺までを作戦地域とし、搦手は紀伊、
葛城山脈などの山波を擁し、いたるところの前哨陣地から金剛の山ふところまで、数十の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「なに卯木から? ……これはまた、短冊ではないか」 手にとって見ると、 春柳
葛城山に 立つ雲の 立ちても居ても 妹し思ふに 万葉の一つである。なるほど筆蹟....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ろう。 そして、経路から考えるに、途中では、和田、楠木などの残党がお迎えして、
葛城山脈を南へ越えてゆかれたものと想像され、紀州へ入ってからは、土地の宮方、三輪....