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葛根
「葛根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
葛根の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
かごがたちまち人力車に変じた。だから養子が死んでそのまた養子が跡を続《つ》いだら
葛根湯《かっこんとう》がアンチピリンに化けるかも知れない。かごに乗って東京市中を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
苦労だが、品川へ引っ返して、その生薬屋で金造が何を買ったか調べて来てくれ。風薬の
葛根湯ぐらいならいいが、疵薬でも買やあしねえか」 「ようがす。すぐに調べて来ます....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
屈であった。そんな風だから風邪の伝染しやすいのは尤である。この頃の風邪の薬は例の
葛根湯で、少し熱が強ければ、セキコウを加える。咳がすれば杏仁を加える。この外多少....
「英彦山に登る」より 著者:杉田久女
、わずかに山腹の石段町に百余坊。それは皆山伏の末えいで、旅館になり、農になり或は
葛根をほってたつきとしている。山坊の跡は石段が峰々谷々に今尚みちていて、田となり....
「葛根湯」より 著者:橘外男
っているところであった。 「そんなら、一ついいことを教えてやろう。日本には昔から
葛根湯といって、風邪にすぐ効く素晴らしい薬があるが」 と切り出したら、 「日本....