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葦の
「葦の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
葦のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れは安政六年の三月はじめであった。その年は余寒が割合に長かったせいか、池の岸にも
葦の青い芽がまだ見えなかった。ある時、近所のものが通りかかると、岸の浅いところに....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
うに粘流動性であった。『そのうちにこの物質の中からアシと名づけるイチハツあるいは
葦のようなものが生長し、その中から地を作る神が現われ出た』というのである。 自....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
小初はすべてをぶん流したあとの涼やかさを想像した。小初の泣き顔の涙も乾いて遠くの
葦の葉ずれが、ひそひそと耳にささやくように聞える。小初はまたしても眠くなった。 ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、口を閉じて、それを食おうとしなかった。 「占めた。これが適薬だ」 彼は小さい
葦の管で、腫物の口をこじ明けて、その管から貝母の搾り汁をそそぎ込むと、数日の後に....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
、芳野立田の花紅葉にやたとへん。陣屋は塗籠め、小路を割り、人数繁きこと、稲麻|竹
葦の如し」 と『北条五代記』にある。如何にも五代の積威を擁して八州の精鋭を集め....
「運命」より 著者:幸田露伴
の感を為せるを。たゞ燕王既に兵を起し戦を開く、巍の言善しと雖も、大河既に決す、一
葦の支え難きが如し。しかも巍の誠を尽し志を致す、其意と其|言と、忠孝|敦厚の人た....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
アゼンス人の抑圧を超越して悠々として自由である。氏はパスカルの語を引いて、「人は
葦のごとく弱し。されど人は考うる葦なり。全世界が彼を滅ぼさんとするとも、彼は死す....
「転機」より 著者:伊藤野枝
、冷たく鬱した空気が鈍くその上を動いていた。右を向いても左を向いても、同じような
葦の黄褐色が目も遙かに続いているばかり、うねり曲って左右に続く堤防の上の道さえ、....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
ろくってたまりません。まるでみなで鬼ごっこをするようにかけちがったりすりぬけたり
葦の間を水に近く日がな三界遊びくらしましたが、その中一つの燕はおいしげった葦原の....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
。そして平野のなかを、流れるか流れぬか分からぬような工合で流れている。岸に枯れた
葦のあるのが見える。鴉が四五羽岸の処に飛び、時には雁が浮いている。このあたりは来....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
百人、飲まれる泉が湧いています。青々と常磐木が茂っています。沼には魚が住んでいて
葦の間には水禽がいます。住民はみんなよい人です。音楽と盗みとが上手です。沢山の伝....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
みて涙になると、お縫はさすがに心着いて、鮨を驕りましょうといって戸外へ出たのが、
葦の湯の騒ぎをつい見棄てかねて取合って、時をうつしていた間に、過世の深い縁であろ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
にまた書きましょう。正夫君によろしくいって下さい。私の心はこの頃また池州に生えた
葦のように小さく揺らぎ出しました。魂は小さな嘆きと、とこしえなるものへの係恋とに....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
中が来ますね。
遠くに太鼓が聞えています。
まあ、じっとしておいでなさい。あれは
葦の中で
声を揃えて鳴いている「さんかのごい」です。
踊の師匠
みんな負....
「古事記」より 著者:太安万侶
てツブラオホミの家をお圍みになりました。そこで軍を起して待ち戰つて、射出した矢が
葦のように飛んで來ました。ここにオホハツセの王は、矛《ほこ》を杖として、その内を....