葦切[語句情報] »
葦切
「葦切〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
葦切の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「剣侠」より 著者:国枝史郎
いた。 「あッ」 源女は足を踏み辷らせ、ズルズルと斜面を川の方へ落ちた。パッと
葦切が数羽飛び立ち、烈しい声で啼いて去った。と、蘆を不意に分けて、古船が一隻辷り....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
高地になるに随って明るく、陰影が一刷毛に撫で下ろされた。蘆の叢の多い下の沢では、
葦切りが喧しく啼いていた。 「父! 俺、家さ行ぐでは。お飯炊く時分だからは……」....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
候処御幼児又々御病気の由にて御看護の由さぞかし御心配の事と存候。さて別封(小説「
葦切」)は佐瀬と申す男の書いたもので、当人はこれをどこかへ載せたいと申しますから....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
らさらとするようになると、あたかもその音を威圧するかの如き調子で、巣を持つ限りの
葦切がかわるがわる鳴き立てるのである。ケケシや行々子という名も面白いが、ヨシキリ....