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「葦垣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

葦垣の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
じゃないか」 と令嬢は言っていた。自信のなさが気の毒である。手紙を先に書いた。葦垣のまぢかきほどに侍らひながら、今まで影踏むばかりのしるしも侍らぬは、なこその....
源氏物語」より 著者:紫式部
きかかった藤の花は非常に美しかった。例の美音の弁の少将がなつかしい声で催馬楽の「葦垣」を歌うのであった。 「すばらしいね」 と大臣は戯談を言って、「年経にける....
源氏物語」より 著者:紫式部
よく知った右大将家の人から聞いていたので、宿直の侍の詰めているほうへは行かずに、葦垣で仕切ってある西の庭のほうへそっとまわって、垣根を少しこわして中へはいった。....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
し人に恋ふらく天霧らし零り来る雪の消ぬべく念ほゆ」(巻十・二三四〇)、「花ぐはし葦垣越しにただ一目相見し児ゆゑ千たび歎きつ」(巻十一・二五六五)等の例が若干ある....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ると、なに思ったか、千種忠顕は「――道誉どの。ちょっと」と追いすがって、彼を外の葦垣の蔭へ誘おうとした。そして胸の密語を急に※きかけそうに、その眼が挑んだ。 ....