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「葵祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

葵祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
味と時代適応性を西洋的なものから採入れようとする一般の風潮は彼の後姿に向っては「葵祭の竹の欄干で」青く擦れてなはると蔭口を利きながら、この古都の風雅の社会は、彼....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、畳数二十一畳、天井には四十四枚の扇の絵を散らし、六面の襖の四つは加茂《かも》の葵祭《あおいまつり》を描いた土佐絵。第四「馬の間」の襖は応挙、第五「孔雀《くじゃ....
ほととぎす」より 著者:堀辰雄
らっしゃればこそ、さぞ自分は殿には見とうもなく思われたろうと悔やまれがちだった。葵祭《あおいまつり》が近づいた。その日になると、私は若い人たちを連れて、忍んで出....
源氏物語」より 著者:紫式部
中宮の母君である、六条の御息所の見物車が左大臣家の人々のために押しこわされた時の葵祭りを思い出して夫人に語っていた。 「権勢をたのんでそうしたことをするのはいや....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
立派な奥の方になってから、公然と皆のものを羨しがらせようと云う気持なのです。……葵祭の日あたりにでも、お迎えの車をこちらに寄越せたら、……と思っています。 造麻....
無月物語」より 著者:久生十蘭
べて下司《げす》張った、刺戟の強いほうが好ましい。醍醐《だいご》の花見や、加茂の葵祭、観学院《かんがくいん》の曲水の宴、さては仙院の五節舞《ごせつのまい》などと....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
浮浪民は無籍者として、国法以外に置かれたものであった。「江談抄」に、非人たる賀茂葵祭の放免が、綾羅錦繍を身に纏うて衣服の制に戻るとの非難に対し、彼らは非人なるが....
放免考」より 著者:喜田貞吉
本願寺葬儀参列の宝来の事に関連して、前号までに一と通り祇園の犬神人の観察を終った自分は、これに次いでさらに賀茂の葵祭に関連して、「放免」なるものの由来変遷を観察すべき順序となった。 賀茂の葵....