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蒙求
「蒙求〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蒙求の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
拝借に立ち寄ったんだと云ったんで大笑をしたが、老梅君と君とは反対の好例として新撰
蒙求《しんせんもうぎゅう》に是非入れたいよ」と迷亭君例のごとく長たらしい註釈をつ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
心の誇りとしていた。 前にもいった武知先生の塾へも相変らず手習に行ったが、傍ら
蒙求とか日本外史とかいうものを自ら読んでは、分らぬ所を先生に質《ただ》す事もした....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
すこぶる広かったことが知られるだろう。日記永正元年五月の条に、実隆が『源氏』と『
蒙求』とを講義したということが見えるが、これがすなわち実隆の実隆たる所以で、まこ....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
い》を勉《つと》め、文学は四書五経《ししょごきょう》歟《か》、なお進《すすみ》て
蒙求《もうぎゅう》、左伝《さでん》の一、二巻に終る者多し。特にその勉強するところ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
。その折柄にこの大打撃をうけたのであるから、歌舞伎|凋落、新派劇全盛、こうした『
蒙求』のような文句が諸人の口に伝えられた。それは局外者ばかりでなく、新派俳優のあ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
に文壇逸話と題した文壇の楽屋|咄が毎日連載されてかなりな呼物となった事があった。
蒙求風に類似の逸話を対聯したので、或る日の逸話に鴎外と私と二人を列べて、堅忍不抜....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
なさんとしているものでしょう。(二五・八・六) * 「勧学院ノ雀、
蒙求ヲ囀ル」という諺がありました。今でいえば「大学の雀マルクスを囀る」といったよ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
子の面白いところを口癖にするのを、後には聞き覚えて鳥の癖に真似をする。それが例の
蒙求を囀るという諺の引続きであって、しかも句としては新らしかった。『物類称呼』は....