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「蒲鉾形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蒲鉾形の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
の事だがね」と先生は洋灯《ランプ》の灯《ひ》を見ながら云う。五分心《ごぶじん》を蒲鉾形《かまぼこなり》に点《とも》る火屋《ほや》のなかは、壺《つぼ》に充《みつ》....
坑夫」より 著者:夏目漱石
で来た。 入口はまず汽車の隧道《トンネル》の大きいものと云って宜《よろ》しい。蒲鉾形《かまぼこなり》の天辺《てっぺん》は二間くらいの高さはあるだろう。中から軌....
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
です土堤《どて》を乗り越そうじゃありませんかと案内が云い出した。余はすぐ賛成して蒲鉾形《かまぼこがた》の土塀《どべい》を向側《むこうがわ》へ馳《は》せ下《お》り....
島原心中」より 著者:菊池寛
指輪を抜いてきました。見ると、それは高々八、九円するかしないかの、十四金ぐらいの蒲鉾形の指輪なのです。僕はそのときむらむらとして、こんなことをいったのです。 『....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
あ、何しろ、お月様がいらっしって下さると可いんですけれども。」 その時、一列に蒲鉾形に反った障子を左右に開けると、ランプの――小村さんが用心に蔓を圧えた――灯....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ると見え、そこから鈍い琥珀色の光が、部屋を下様に照らしていた。それにしても天井が蒲鉾形に垂れ、それにしても四方の黒い壁が、太鼓の胴のそれのように、中窪みに窪んで....
食道楽」より 著者:村井弦斎
《うらご》しにして鑵詰《かんづめ》の雁の肝の裏漉しにしたのを交ぜてそれを羊の肉へ蒲鉾形《かまぼこなり》に塗りつけて先ずメリケン粉をつけて玉子の黄身へくるんで、生....
食道楽」より 著者:村井弦斎
や西洋菌《せいようきのこ》やハムの刻んだのと一緒に和《あ》えてそれをトースパンへ蒲鉾形《かまぼこなり》に塗ってメリケン粉へ転がして玉子の黄身へくるんでパン粉をつ....