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「蒹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蒹の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
彫画《ほりえ》に、四脚の蜥蜴イグアナを二脚に作《し》たもあった由。 また『葭堂雑録』に、わが邦で獲た二足の蛇の図を出せるも、全くの嘘《うそ》蛇《じゃ》な....
百花園」より 著者:永井荷風
端まで目を遮るものがないので、もう暮近いにも係らず明い心持がする。池のほとりには葭が生えていたが、水は鉄漿のように黒くなって、蓮は既に根も絶えたのか浮葉もなく....
深川の散歩」より 著者:永井荷風
の空地に突き入っている。砂町は深川のはずれのさびしい町と同じく、わたくしが好んで葭《けんか》の間に寂寞を求めに行くところである。折があったら砂町の記をつくりた....
放水路」より 著者:永井荷風
層|寂寥《せきりょう》であったに相違ない。 晴れた日に砂町の岸から向を望むと、葭《けんか》茫々たる浮洲《うきす》が、鰐《わに》の尾のように長く水の上に横たわ....
向嶋」より 著者:永井荷風
の時節に至って最佳なる所以《ゆえん》のものは、依々たる楊柳と萋々《せいせい》たる葭《けんか》とのあるがためであろう。往時隅田川の沿岸に柳と蘆《あし》との多く繁....
元八まん」より 著者:永井荷風
》に出るのだという事を聞いて、漫歩したことがあったが、今日記憶に残っているのは、葭《けんか》の唯果も知らず生茂った間から白帆と鴎の飛ぶのを見た景色ばかりである....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
です。他国の作であるから、第三者として充分それを顧ることができたのです。後代あの葭堂等が支那|明清のものに驚きの眼を開いたのも同じでした。彼等にとってそれは死....