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蓮月尼
「蓮月尼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蓮月尼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
ら霧の中へ人かげ 雑木紅葉のかゞやくところでおべんたう 秋風あるいてもあるいても
蓮月尼 宿かさぬ人のつらさをなさけにて朧月夜の花の下臥 十一月二十二日――二十....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
末の句をなさず逝《ゆ》かれたのだった。 「嵯峨《さが》の秋」という脚本のなかで、
蓮月尼《れんげつに》には、こう言わせている。 みめよい娘《こ》じゃとて、ほんに....
「松園女史の思い出」より 著者:金子薫園
娘ののこした部屋を第二の書斎にしている私は、今、朝の窓の日ざしに向っている。ふと
蓮月尼の「おり立ちて若葉あらへば加茂川の岸のやなぎに鶯のなく」の情景を頭の中で描....
「蓮月焼」より 著者:服部之総
蓮月尼《れんげつに》の陶器には、にせものが多い。にせものとほんものを見わけるのは....
「梅ちらほら」より 著者:吉川英治
にあてている姿が目に見えるようだ。かの女たちの恋愛観もまたこのうちに酌みとれる。
蓮月尼の――鶯は都にいでて留守のまを梅ひとりこそ咲き匂ひけれ――も春|昼の寂光を....