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蔦紅葉
「蔦紅葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蔦紅葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
を擦り合すような鋭い叫声を立てている。 私は芝居で見る黙阿弥《もくあみ》作の「
蔦紅葉宇都谷峠《つたもみじうつのやとうげ》」のあの文弥殺しの場面を憶い起して、婚....
「熊の出る開墾地」より 著者:佐左木俊郎
が、ぱらぱらと午後の陽に輝きながら散りかかった。渋色の樹肌《きはだ》には真っ赤な
蔦紅葉《つたもみじ》が絡んでいた。そして傾斜地を埋めた青黒い椴松《とどまつ》林の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
するとお目につくのは女王の山荘の木立ちであった。大木の常磐木へおもしろくかかった
蔦紅葉の色さえも高雅さの現われのように見え、遠くからはすごくさえ思われる一構えが....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
お手手のお米こぼれます まぶしくもわが入る山に日も入つた 高知城 お城晴れわたる
蔦紅葉 銅像おごそか落つる葉もなく 土佐路所見 重荷おもけど人がひく犬がひく ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ありや、わけが分からなくなる。 歩を早めて、公園を出る。大手の両側の石垣を這う
蔦紅葉だけは美しかった。あとで聞けば、外濠附近に、西郷頼母のやしき跡など、原型に....