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蔵人頭
「蔵人頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蔵人頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
のとき母を喪《うしな》ったのである。これからしておよそ五か年の間に右近衛権中将、
蔵人頭《くろうどのかみ》に進み、位は正四位に陞《のぼ》り、文明九年二十三歳の時の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た。取り澄ました顔をしている源氏を見ると中将もおかしくてならない。その日は自身も
蔵人頭《くろうどのかみ》として公用の多い日であったから至極まじめな顔を作っていた....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れぞれりっぱになっていた。藤大納言、東宮|大夫などという大臣の兄弟たちもいたし、
蔵人頭、五位の蔵人、近衛の中少将、弁官などは皆一族で、はなやかな十幾人が内大臣を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るのなどその比じゃありませんとも。来年は必ず四位におなりになるでしょう。この次の
蔵人頭はまちがいなくあの方にあたると帝が御自身でお約束になったんですよ。何の欠け....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
う。 ようやく行きあたった思いで、奥湊へ行ってみると、姫は姫だが、花園という、
蔵人頭のむすめで、烏丸中納言のおむすめは、壬生《みぶ》少将のおむすめと二人で、奥....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
れを見て世を去ったのである。この昇進の早さには定家自身|呆然として、「二十八にて
蔵人頭、将相の家すらも猶以て幸運の輩なり」といったり、「頭中将(為家のこと)馳せ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
膝を枕に、月を見、花を見、飲んで死のうか)
というような意味であるらしかった。
蔵人頭から右大弁に昇り、今も参議という現職にある朝臣であるが、そこでこの貴公子は....