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「蔵六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蔵六の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
魅入られたというのに相違ござりませぬ。新寺の栄えるは、ひっきょう、あの分かれお地蔵六体の寄進者たちがあちらの檀家《だんか》となってついていったからじゃ、もったい....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
氷枕に換えて、上からもう一つ氷嚢をぶら下げさせた。 すると二時頃になって、藤岡蔵六が遊びに来た。到底起きる気がしないから、横になったまま、いろいろ話していると....
青春論」より 著者:坂口安吾
た親父ではあった。 夢酔の覚悟に比べれば、宮本武蔵は平凡であり、ボンクラだ。武蔵六十歳の筆になるという『五輪書』と『夢酔独言』の気品の高低を見れば分る。『五輪....
日本文化私観」より 著者:坂口安吾
る桂離宮も見たことがなく、玉泉も大雅堂も竹田も鉄斎も知らないのである。況んや、秦蔵六だの竹源斎師など名前すら聞いたことがなく、第一、めったに旅行することがないの....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
出たらめを云わず、身を処するに清白なる事、僕などとは雲泥の差なり。同室同級の藤岡蔵六も、やはり謹厳の士なりしが、これは謹厳すぎる憾なきにあらず。「待合のフンクテ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
かな年長者。それに石川光明氏。私というような顔触れであった(京都の方で鋳金家の秦蔵六氏も当日お呼び出しになるはずであったのであるが、ちょうど数日前に物故されてこ....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
うな乱雑の体たらくである。――江戸の末期、二月初旬の夜。 (座敷のまん中には忠臣蔵六段目の勘平に扮したる和泉屋の若い息子角太郎がうしろ向きに横たわっている。角太....
向嶋」より 著者:永井荷風
っている植桜之碑を見ればこれを審《つまびらか》にすることができる。碑文の撰者浜村蔵六の言う所に従えば幕府が始《はじめ》て隅田堤に桜樹を植えさせたのは享保二年であ....
福沢諭吉」より 著者:服部之総
らお釣《つり》の出るような攘夷家」(『自伝』)として映じ、緒方塾時代の同窓|村田蔵六《むらたぞうろく》(大村益次郎《おおむらますじろう》)のごとき死ぬまで福沢の....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
した。 こうした適塾の生徒の中から、わかい革命家の橋本左内、軍人・政治家の村田蔵六(のちの大村益次郎)、医療の制度をあらためた長与専斎、日本赤十字社をつくった....
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
しい」 「なあに、あっちの牢番号も分ってるし、手をかける者も、知れてるから、よく蔵六にも、頼んでおいてやろうよ」 「蔵六とは」 「伝馬の牢番では、一番古顔な男さ....