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「蔵相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蔵相の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
になってしまった。 皇室では内帑《ないど》を御|約《つづ》め遊ばすという。浜口蔵相は大整理を断行するという。銀行は大合同になりそうだという。復興債券が売れたの....
雛妓」より 著者:岡本かの子
に大きく刻み込み、毎日毎日名残り惜しそうにそれを眺めに行った。 「何百年の間、武蔵相模の土に亙って逞しい埋蔵力を持ちながら、葡い松のように横に延びただけの旧家の....
安重根」より 著者:谷譲次
在中隊長オルダコフ大尉、同隊付セミン軍曹、チチハル・ホテル主人ヤアフネンコ、露国蔵相ココフツォフ、随行員、東清鉄道関係者、露支顕官、各国新聞記者団、写真班、ボウ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
ているだろう。名もない一遊子ではあるけれど、私も幼い時から、富士の影を浴びて、武蔵相模で育った一児童として、永い間の外国生活から、故国へ放還された一旅人として、....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
場合に発生する現象のことであって、重臣ブロックや政府による機関説排撃の〔擬態〕や蔵相の健全財政や統制派やの背後に見られる一種の「自由主義」〔が夫だ〕。之は元来何....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なのか。 ここで私は、一九三六年度予算編成中の出来事に一寸触れねばならぬ。高橋蔵相は予算閣議に臨んで陸海軍に夫々一千万円の予算復活を許して、もう之以上絶対に出....
社会時評」より 著者:戸坂潤
騰貴が投機思惑によるものであるかのような云い方は、忽ち揚げ足を取られる点だろう。蔵相は場合によっては暴利取締令を出してもいいとさえ云っているから、物価高の主原因....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
被害妄想だろうからである。 そうこうしている内に、官僚の花形の一人であった藤井蔵相が死ぬと、こともあろうに政友会の高橋長老までが、鈴木総裁にお構いなく内閣入り....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、首をチョン切られても動きまわってみせるという眉間尺の如くに、口角泡をふいて池田蔵相にねじこみ喉笛にかみついても正義を主張すべきところであろう。 どうもマクラ....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
となった。 ※ さて、近衛内閣は四月十九日の閣議において賀屋蔵相の立案した貯金奨励局新設のことを承認し、これを現政府の政策の一つに加えること....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
と答弁があったので『それは削除か、誤字修正か』と手続きを問題にし、また当時の池田蔵相の前日の失言をとらえて食い下がった。私は四たび登壇してねばり、とうとう演壇か....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
は仲々社交的な手腕に富んでいるようである。かつての浜口首相との因縁は、浜口首相が蔵相だった時に物療科の予算を通したことから始まり、遭難後の加療に及ぶ。浜口氏は学....
挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
とも、忘れられてはならぬだろう。この臨時増税は本年度末までの期限つきではあるが、蔵相が他で語っているように、時局の進展と共にどうなるか判ったものではない。而も以....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
広田内閣との折衷内閣と見られることを思い出さねばならぬ。広田元首相の入閣、馬場元蔵相の入閣と企画庁長官就任交渉、平生※三郎氏への入閣交渉、其の他の極めて皮相な現....