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蕎麦殻
「蕎麦殻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蕎麦殻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「清貧の書」より 著者:林芙美子
来た。 そのころ、与一は木綿《もめん》の掛蒲団一枚と熟柿《じゅくし》のような、
蕎麦殻《そばがら》のはいった枕を一ツ持っていた。私は枕がないので、座蒲団を二ツに....
「とも喰い」より 著者:本庄陸男
子供達は阿母の顔を覗き込み、袋の中に手を入れた。大きな児はそわそわしていた。 「
蕎麦殻やないか? どうして食うん?」 「食うんじゃ!」と阿母は断言した。「挽臼の....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
》はやっぱり色が白うございます。よく人が生蕎麦は色が黒いと申しますけれどもあれは
蕎麦殻《そばがら》の交った三番粉位を使いますから皮の黒い色が出るので上等の蕎麦粉....
「三国志」より 著者:吉川英治
に、腕をくんで、十方の野を見まわした。 野に満ち満ちている両軍の精兵は、まるで
蕎麦殻をきれいに置いて、大地に陣形図を描いたように見える。 河北軍のほうは、易....