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「蕩子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蕩子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
に啜泣《すすりなき》しても足りないほどの遣瀬《やるせ》ないこころを持ち、ある時は蕩子《たわれお》戯女《たわれめ》の痴情にも近い多くのあわれさを考えたのもそれは皆....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
衡』五巻、抽斎をして筆授せしめた『護痘要法』一巻がある。養父独美が視ること尋常|蕩子の如くにして、これを逐うことを惜まなかったのは、恩少きに過ぐというものではあ....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
ったか、そういう事は全く記憶に残っておらぬ。しかし同郷の多くの先輩に一度廃学の遊蕩子と目されていたものが、ともかく再び高等学校生徒として上京して来たのであるから....
梅雨晴」より 著者:永井荷風
なることを憤《いきどお》っていた。 わたしは抽斎伝の興味を説き、伝中に現れ来る蕩子《とうし》のわれらがむかしに似ていることを語った。唖々子は既に形容《けいよう....