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蕭蕭
「蕭蕭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蕭蕭の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
て吹き出した風のために、燈籠の灯も消えそうになって、空の暗さが深く思われる時に「
蕭蕭暗雨打窓声」などと、珍しい詩ではないが院のお歌いになる美声をお聞きすると、恋....
「向嶋」より 著者:永井荷風
杖を曳き、初夏の午後には葭切《よしき》りの鳴くを聴き、月のあきらかな夜には風露の
蕭蕭《しょうしょう》と音する響を聞いて楽んだ。当時隅田川上流の蒹葭と楊柳とはわた....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
てたような、厚い積雪の重みに輝いていた。磧の草はすっかり穂を翳しながら、いまは、
蕭蕭とした荒い景色のなかに顫えて、もう立つことのない季節のきびしい風に砥がれてい....