»
薀
「薀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薀の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
菜大根、茄子などは料理に醤油が費え、だという倹約で、葱、韮、大蒜、辣薤と申す五|
薀の類を、空地中に、植え込んで、塩で弁ずるのでございまして。……もう遠くからぷん....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
。客も多からず少からず、椅子、テーブルにまくばられて、ストーヴを止めたあとも人の
薀気で程よく気温を室内に漂わしていた。季節よりやや早目の花が、同じく季節よりやや....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
じつに下らない容易いところだ。今この自分、六樹園石川雅望が、このありあまる国学の
薀蓄《うんちく》を傾けて敵討物を書けばどんなに受けるかしれない。大衆は低級なもの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
精力計という精細な器械を作り出さん事を国家の大事として述べて置く。まだまだ多年の
薀蓄《うんちく》、こんな創思はあり余って居るが、愚者道を聞いて大いにこれを笑う世....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
物語』の類にも通暁した。歴史物では『神皇正統記』を愛読した。漢籍においても相当の
薀蓄《うんちく》はあったので、その師は今いちいちこれを尋ぬるに由がないけれど、菅....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
の国へ行っても、その国の俳優が、大学者などと少しも違わない調子で、演劇の専門的な
薀蓄を傾け、一般国民に公の場所で話をしていることがよくあります。それを今日の日本....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
念を払おうとしたのだった。 「観自在菩薩、深般若波羅蜜多を行《ぎょう》ずる時、五
薀《ごうん》皆空《かいくう》なりと照見して……」 急いでここまで読み下して、素....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
のだ。先生は我が郷里の先輩として、国史国文に造詣せらるるところすこぶる深く、その
薀蓄は甚だ多くおわしたが、しかも御自身その研究を発表せらるる事は比較的少く、こと....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
つにオシラ神がある。オシラ神の事については、ことにこの方面の研究にはなはだ多くの
薀蓄を有せられる佐々木喜善君の報告を、本誌創刊号上において紹介するを得たことを光....