薄ら日[語句情報] » 薄ら日

「薄ら日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薄ら日の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の幻」より 著者:豊島与志雄
に、二人の男が若草の上に寝そべっている。その一人は上気した艶やかな頬を輝かして、薄ら日の光を微笑の眼で迎えながら、独語の調子で語り続ける。 ――だって、どうに....
波多野邸」より 著者:豊島与志雄
がたった。二人は更にも少し酒を飲み、簡単な食事をすまして、その家を出た。曇り空の薄ら日で、風もなかった。生籬や木立の多い道を、省線電車の方へ歩いた。 その時、....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
庇《はまびさし》 海岸の貧しい漁村。家々の軒には干魚がかけて乾《ほ》してあり、薄ら日和《びより》の日を、秋風が寂しく吹いているのである。 秋風や酒肆《しゅし》....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
でも大助かりです。やっぱり八王子へ行っただけのことはあったと思いました。元気で、薄ら日の中を、浅草の熊谷稲荷のはなし塚の法会へ出かけてゆきました。いろいろの落語....