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薄刃
「薄刃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄刃の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
を犯しているところを、領事である亡父準之介に見られたため、理不尽にも執務中の父を
薄刃の短剣で背後から刺し殺したのだった。同時にその部屋に父が秘蔵した例の貼り交ぜ....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
あの部屋から飛び出してきて、いきなり私に切ってかかったのでネ」 と帆村は一振の
薄刃の短刀をポケットから出してみせた。 怪漢は縛られたまま廊下に俯伏せになって....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
立っていたが、その人物は頭の上から黒い布をスッポリ被っていた。そして右手には鋭い
薄刃のナイフを構えて、イザといえば飛び掛ろうという勢いを示していた。――これが雁....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
はどうで……小姓が顔を出すのを待ちかねて、吉宗は叱りつけるように、 「コレ、何か
薄刃のものはないか。小刀でもよい。とく持て」 やがて小姓の捧げて来た小刀と茶壺....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
江に加えたのだよ。と云うのは、予め二|条の調帯のうちどれかの一本に、孔雀は鋭利な
薄刃を挾んで置いた。そして、折からの騒ぎにまぎれて、その調帯の上を絶えず踏み付け....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、斜後《ななめうしろ》に後頭部の辺まで及んでいる。 細身の刀か、それに類似した
薄刃の軽い刃物で斬りつけたものと思われるが、歩いているところを、後からだしぬけに....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
か」 「あ、そうだ」 松三郎が、急に声を大きくした。 「さい角や干し肝を削る、
薄刃の小刀を、磨いでくれと頼まれましてあたしが磨ぎました」 「なに、刃物?……」....