薄彩色[語句情報] » 薄彩色

「薄彩色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薄彩色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南地心中」より 著者:泉鏡花
あの、煙の中の凄い櫓を視めていると、どうだろう。 四五間|前に、上品な絵の具の薄彩色で、彳んでいた、今の、その美人の姿だがね、……淀川の流れに引かれた、私の目....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
。」 「ははあ、和尚さん、娑婆気だな、人寄せに、黒枠で……と身を投げた人だから、薄彩色水絵具の立看板。」 「黙って。……いいえ、お上人よりか、檀家の有志、県の観....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
が、やがて水晶のように冷たいのを感じた。 その時ふっとまた、褄の水に映るのが、薄彩色して目に見えたが、それならば、夢になろう、夢ならば、ここで覚める! 膝に....
星女郎」より 著者:泉鏡花
葉を敷いて、閑々と静まりかえった、埋れ井戸には桔梗が咲き、薄に女郎花が交ったは、薄彩色の褥のようで、上座に猿丸太夫、眷属ずらりと居流れ、連歌でもしそうな模様じゃ....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
が銚子を運んで来た。 「よく、いすいだかい。」 「綺麗なお銚子。」 色絵の萩の薄彩色、今万里が露に濡れている。 「妻の婚礼道具ですがね、里の父が飲酒家だからで....