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薄徳
「薄徳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄徳の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
然大師、現世では左様に古今独歩の大学者であったけれども、その前世は甚《はなは》だ
薄徳なる一個の六部でありました。そうして、人から受くることばかりで、与えるという....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
すべからずといいしも、この辺の事情を極言したるものならん。古今の道徳論者が世人の
薄徳《はくとく》を歎き、未だ誠に至らずなど言うは、その言《げん》不分明にして徳の....
「蝸牛の角」より 著者:和辻哲郎
の詔勅にしばしば現われているごとく、天皇の位を充たされる個人としては、謙遜して「
薄徳」と称せられたが、天皇としては道そのものの代表者でなくてはならなかった。その....