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「薄片〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薄片の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
物質群として見た動物群」より 著者:寺田寅彦
運動をなしている状態は、顕微鏡下でたとえばアルコホルに浮かぶアルミニウムの微細な薄片のブラウン運動と非常によく似た状態を示している。もちろん活動写真にでもとって....
十二支考」より 著者:南方熊楠
あり、色白くして円に、径《わた》り一寸ばかり、大なるものは数寸に至る。横に切って薄片と成さば団扇の形のごとし、故に江戸にてダンセンと呼び炙《しゃ》食|烹《ほう》....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
がらがら鳴らしていた。飢餓は数滴の油を不承不承に滴らして揚げた皮ばかりの馬鈴薯の薄片の入っているどの一文皿の中にも粉々に切り刻まれていた。 飢餓の住所はすべて....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が起るかと調べ出した。 最初にやったのは、四角なガラスの向い合った両面に金属の薄片を貼りつけ、発電機の電極につなぐと、ガラスの内部を通る偏光に、何にか変化が起....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
聚テ筒ノ如ク末ハ開テ反巻ス白色ニシテ微紫花後実ヲ結ブ形卵ノ如ク緑色熟スル時ハ内ニ薄片多シ即其子ナリ其根ハ白色ニシテ弁多ク並ビ重リテ蓮花ノ如シ食用ニ入ルユリネト呼....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
同集まってお茶を飲みます。いわゆる|お茶時です。お茶は紅茶で、お茶受けにはパンの薄片にバターを塗ったもの、ビスケット、ケーキ、その時々の主婦の思い付きによります....
寺田先生と銀座」より 著者:中谷宇吉郎
キッとした。 持ち出されたメロンなるものは、厚さ一|糎《センチ》くらいの薄緑の薄片である。今から考えてみれば、ごく普通のマスクメロンを十六人前くらいに切ったも....