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薄痘痕
「薄痘痕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄痘痕の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
と、どうしても昔のお蓮さんとは見えない。」
田宮は明《あかる》いランプの光に、
薄痘痕《うすいも》のある顔を火照《ほて》らせながら、向い合った牧野へ盃《さかずき....
「百合」より 著者:芥川竜之介
前さんたちは喧嘩かよう。」
二人はやっと掴《つか》み合いをやめた。彼等の前には
薄痘痕《うすいも》のある百姓の女房が立っていた。それはやはり惣吉《そうきち》と云....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
にしかも急いで上草履を引き摺《ず》ッている。 お熊は四十|格向《がッこう》で、
薄痘痕《うすいも》があッて、小鬢《こびん》に禿《はげ》があッて、右の眼が曲《ゆが....