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薄端
「薄端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄端の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
ていた。顔に淡く白粉などを塗って、髪も綺麗に撫でつけ、神棚に榊をあげたり、座敷の
薄端の花活に花を活けかえなどした。お庄はそんな手伝いをしながら、昼ごろまでずるず....
「変る」より 著者:豊島与志雄
のである。それから見れば別に不似合でもなく、畳敷きの上手の半間の置床には、青銅の
薄端《うすばた》に水仙の花の一茎がすっきりと活けてある。 大五郎はその水仙の花....
「復活祭」より 著者:久生十蘭
の壁に石版刷の応挙の鷹の絵がかかり、輸出物のあくどい色をした九谷焼の花瓶があり、
薄端《うすばた》へ※けた馬蘭に埃が白くたまっていたのがはっきりと印象に残っている....