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薄肉彫
「薄肉彫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄肉彫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒猫」より 著者:佐々木直次郎
の他それに似たような文句が、私の好奇心をそそった。近づいてみると、その白い表面に
薄肉彫りに彫ったかのように、巨大な猫の姿が見えた。その痕《あと》はまったく驚くほ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
ころまで来て硝子障子を明け放した。闇の庭は電燭の光りに、小さな築山や池のおも影を
薄肉彫刻のように浮出させ、その表を僅な霰が縦に掠めて落ちている。幸に風が無いので....
「河明り」より 著者:岡本かの子
向う岸の橋詰に榕樹の茂みが青々として、それから白い尖塔が抽んでている背景が、橋を
薄肉彫のように浮き出さすためであろうか。私がいつまでも車から降りて眺めていると、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
面白いでしょう。 二十八日には建築士会の中條精一郎君記念事業会から、父の肖像(
薄肉彫・ブロンズ直径三尺近いもの北村四海氏作)をおくられました。建築士会へは中條....