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薄遇
「薄遇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄遇の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
記憶を一々頭から呼び起して考える。其《それ》を思うとお繁さんの居ない今日、岡村に
薄遇されたのに少しも無理はない。予も腹のどん底を白状すると、お繁さんから今年一月....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ころあり。 およそ士君子の正理を説きて世道人心を感化せんとするや、その説の時に
薄遇せらるるを憂えず、しかしてその理の世に誤解せらるるを憂う、当時は政府の方針す....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
割合に電力消費量が少なくまた季節的なムラが甚だしく、それに水力の不平均や技術家の
薄遇等々の理由によって、いずれも経営困難に陥っているというのである。 それだけ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ことはなくても、源氏が重んじる妻は他の人で、自分は少女時代から養ってきた、どんな
薄遇をしても甘んじているはずの妻にすぎないことになるのであろうと、こんなことを思....
「鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
わち、米国では鬢長まぐろのサンドイッチを発明してこれが流行したのである。日本では
薄遇の鬢長、米国にもてるというので、一昨年のことだ、漁村の仲買人はいっせいに輸出....