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薄鈍
「薄鈍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薄鈍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うにも思われた。小賢しい江戸の女を見馴れた澹山の眼には、何だかぼんやりしたような
薄鈍い女にみえながら、邪宗門の血を引いているだけに、強情らしい執念深そうな、この....
「源氏物語」より 著者:紫式部
て二人の女王の泣いているのも気の毒であった。一か年|真黒な服を着ていた麗人たちの
薄鈍色に変わったのも艶に見えた。姉君の思っているように、中の君は美しい盛りの姿と....
「源氏物語」より 著者:紫式部
式部卿の宮と言われておいでになった親王もお薨れになったので、薫は父方の叔父の喪に
薄鈍色の喪服を着けているのも、心の中では亡き愛人への志にもなる似合わしいことであ....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
。彼はひどい聾なので、早合点の人は彼を唖者だと思い込み、それより落付いた人も彼を
薄鈍物だといった。痩せてガラガラした、赤毛の働き男で、頸はいかにも頑固だが魚のよ....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
出てお行でなさい。さあ。』アンドレイ、エヒミチはまだ※び続けている。『鈍痴漢の、
薄鈍な奴等、薬も糸瓜もあるものか、馬鹿な、軽挙な!』ハバトフと郵便局長とは、この....