薄雪草[語句情報] » 薄雪草

「薄雪草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薄雪草の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
あの太いのがくさるのよ ゴム管で聴く蓄音機 ホーマーの詩でもあるのかな 深山の薄雪草にも似た宵 綿の水を吸って絹糸草が青い 水中花はコップの中で一叢《ひとむら....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
ろから、アルプスの旅客が、必ず土産に持ちかえるものにしてあるエーデルワイス(深山薄雪草)は銀白の柔毛を簇がらせて、同族の高根薄雪草や、または赤紫色の濃い芹葉塩釜....
木精」より 著者:森鴎外
巌が屏風のように立っている。登山をする人が、始めて深山薄雪草の白い花を見付けて喜ぶのは、ここの谷間である。フランツはいつもここへ来てハ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
大門峠まで踏破してしまおうと思う。昼ならば、この辺りの高原は、石楠花やりんどうや薄雪草も数あるらしいが、夜はただ渺として、真綿のような露が地を這っているばかり。....