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薦
「薦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
時に、褒めて貰《もら》った始めである。
爾来《じらい》程なく、鈴木三重吉氏の推
薦によって、「芋粥《いもがゆ》」を「新小説」に発表したが、「新思潮」以外の雑誌に....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ると長老は僕の容子《ようす》にこういう気もちを感じたとみえ、僕らに椅子《いす》を
薦《すす》める前に半ば気の毒そうに説明しました。
「どうか我々の宗教の生活教であ....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の番頭《ばんがしら》に陞《のぼ》っていた内藤三左衛門《ないとうさんざえもん》の推
薦で、新知《しんち》百五十|石《こく》に召し出されたのであった。
ところが寛文....
「路上」より 著者:芥川竜之介
花が、無造作《むぞうさ》に手頃な青銅の壺へ挿《さ》してあった。新田は三人に椅子を
薦《すす》めると、俊助《しゅんすけ》の問に応じて、これは病院の温室で咲かせた薔薇....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
力《じゅりき》を心得ている泰さんは、さらに疑念を挟む気色もなく、アイスクリイムを
薦《すす》めながら、片唾《かたず》を呑んで聞いてくれるのです。「その大きな眼が消....
「星座」より 著者:有島武郎
なかったのだ。西山にそういわれると人見はたった今の失敗で懲《こ》りたらしく自分を
薦《すす》めようとはしなかった。
送り手の資格について六人の青年の間にしばらく....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の人が、塩瀬の服紗に包んだ一管の横笛を袴腰に帯びていた。貸本屋の女房がのっけに、
薦僧と間違えたのはこれらしい。……ばかりではない。 一人、骨組の厳丈した、赤ら....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
になった時、ここから上って、草臥れた足でまた砂を蹈もうより、小川尻へ漕ぎ上って、
薦の葉を一またぎ、邸の背戸の柿の樹へ、と銑さんの言った事は――確に今も覚えている....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
惑するのでございます。 致方がないから、あの時私は御愛想に滝の水を汲んで二人に
薦めたのでした。―― 『他に何もさし上げるものとてございませぬ。どうぞこの滝のお....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
もう酔は醒めてしまった。 その晩、廟祝の親父も意外の親しみを見せて阿Qにお茶を
薦めた。阿Qは彼に二枚の煎餅をねだり、食べてしまうと四十|匁蝋燭の剰り物を求めて....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
せしめる基礎を候補者自身の意志に置く現行の法規を改め、これを候補者以外の多数の推
薦者の意志に置くことに改め、候補者自身は選挙費用として一銭の支出も許さぬことにし....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
からだと思った。 しかし、後にファラデーが人に話したのによると、デビーはこの推
薦書を下げろとファラデーに言った。ファラデーは、自分が出したのではない、提出者が....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
花がたみ」文展第九回出品(二等賞) 同 五年 「月蝕の宵」文展第十回出品(推
薦) 同 七年 「焔」文展第十二回出品「天人」 同 十一年 「楊貴妃」帝展....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
よりの殺人として、探偵小説の歴史に現われている素晴らしい短篇小説の一つをここで推
薦しておこう(実際この作品は、トーマス・バークの『オッターモール氏の手』やチェス....
「感応」より 著者:岩村透
、かの噴火口の夜景が得意のものであった。この人は彼地有名の銀行家ビショップ氏の推
薦により、特に布哇出身の美術家を養成する目的で、この巴里の美術学校へ送られたので....