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薩摩琵琶
「薩摩琵琶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薩摩琵琶の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
宿屋へでも泊る晩なぞには、それを得意になって披露《ひろう》する。詩吟《しぎん》、
薩摩琵琶《さつまびわ》、落語、講談、声色《こわいろ》、手品《てじな》、何でも出来....
「葱」より 著者:芥川竜之介
も弾《ひ》く、油絵の具も使う、役者も勤める、歌骨牌《うたがるた》も巧《うま》い、
薩摩琵琶《さつまびわ》も出来ると云う才人だから、どれが本職でどれが道楽だか、鑑定....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
耳もきれそうな霜夜だが、帳内は火があるので汗ばむ程の温気。天幕の諸君は尚も馳走に
薩摩琵琶を持出した。十勝の山奥に来て
薩摩琵琶とは、思いかけぬ豪興である。弾手は林....
「舗道」より 著者:宮本百合子
た。夕飯をすましたばかりで、階下《した》では煙草専売局へ勤めている亭主がラジオの
薩摩琵琶を聞いている。 格子のあく音がして、 「大井田さん、お客様ですよ」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、思いがけなくその音を聞いて、珍しがって耳を傾けました。その琵琶の音は、正銘の
薩摩琵琶の音でありますけれども、聞く人は、何だかわからないと言っている人が多いよ....
「日記」より 著者:宮本百合子
水曜) 女子大学願書呈出 銀行へ行き。夜弘道会の名人会へ行く。 永田錦心の
薩摩琵琶はよかった。 低い声の時は声楽にきく丸味と落つきがあってよかったが甲声....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
武田は又上ると、会の性質、目的、入会条件、事業等について説明した。余興に入り、
薩摩琵琶、落語、小樽新聞から派遣された年のとった記者の修養講話――「一日講」――....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
らず、富豪にして「清元」と「長唄」とを混同し「歌沢」「新内」の生粋を解せずして、
薩摩琵琶、浪花節の露骨を喜び、旧劇の渋味をあざけりて壮俳の浅薄を賞す。』といろ/....